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2014年4月17日 (木)

涙の河を振り返れ

知人に薦められ著者・五木寛之初期の作品である、「涙の河をふり返れ」を読んだ。

昨夏、甲子園では高校野球で暑く燃えている頃、自ら命を絶った怨歌歌手・藤圭子をモデル

にしたと言われたが、著者は否定している。

作品自体は、演歌歌手を大学を追われたプロデューサーが、才能のある歌手を世に出すた

めに、主人公(五木氏?)のアドバイスで、マスコミからの一方的な押し付けではなく、民衆の

側から、マスコミにアプローチしていくため、新興宗教を利用することから始まる。

これは成功する。

しかし、人気に陰りが見え。

売れる事での民衆の反発だと主人公は、またアドバイスをする。

それは、人気には「ある種の不幸」と言う影を、民衆から求められるところに、歌手自身の人

気は成り立っているというものであった。

それから、歌手を不幸が襲う、人気は戻るが、これはプロデューサーの仕組んだものであっ

た。

歌手はそれを知らなかったために衝撃を受ける。

「あくまで人を信じない」

「不幸」を歌手に刻印したと言って、プロデューサーは去る。

涙の河をふり返るために、藤圭子らしい人物を芸能界がつくりあげる様子が描かれている。

プロダクションもレコード会社も、彼女に暗さを求める。

大衆が求める暗さ、偶像を本意ではなく、生き続けるということを強要される。

大衆のために悲劇のヒロインであり続ける。

それがさらに、大衆の心をひきつける…そんな姿を描いていた。


時代を動かしてきた藤圭子は衝撃のデビューからわずか10年で引退した。

引退後は5年で5億の遊興費。芸能界1の浪費家であったらしい。

心に病気を持ち、人間不信。人を信じずることができない・・・・・


彼女の仕事は、すでに終わり「涙の河をふりかえれ」は藤圭子の死を予見したものであった。

15,16,17と私の人生暗かった

どう咲きゃいいのさこの私


未発表曲

瞽女(ごぜ)の子として生まれ宿命を背負って逆行に生きた。

ファンは圭子の苦労を自身に置き換え支えとした。

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