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2010年11月

2010年11月26日 (金)

病状の悪化

現在の病院に転院し1年。
病棟の窓から見る欅も2度目になる。
夏の間は屹立と空に両手を広げるように伸ばしていた枝の葉も今は紅くし、やがて1枚の葉も残さず落とすと長い冬に入る。

闘病生活も28日で2年を経過する。
毎日、自分なりに気持を和ませることができればと、何種類かの果物を小さく切ったり、好きな魚、たまにはステーキなどを持って行くようにしている。

先日は、ちょっと高価なロースステーキを持っていき食べさすと「おいしい」と言って笑顔を見せてくれた。
そんな時は、うれしくて退院できる日がくるのではと感じる。
退院できたらその時は優しく楽しい日々を送らせてやりたい。など希望を持つのだが?

最近、時々喫食、服薬を拒否したり、ミトンの装着を拒んだりすることがある。
食べるよう促し、口にむりやりいれても噛む元気もないのか、嚥下防止のための細かくくだいた食事はそれだけで生きる意欲がわいてこないのか・・・・・・
ごはんを口に入れたまま口を動かさず。ぼーっとして涙を浮かべているようなことがあった。

長い闘病生活は生への執着を心の中に擁き続けることは難病であるがゆえに困難なようだ。


今日は、週2回の楽しみにしている入浴の日。
介護士さんが入浴の補助をしている最中、気づくと眠ってしまって呼びかけても応えない。
外に症状はでないが痙攣発作が発生したようだ。

勤務後、見舞った時主治医から病状説明があった。
痙攣を抑制する薬は強すぎると昏睡になり食事を摂取できない。
軽い薬は発作が再発する。
脳のCT撮影では脳室がせまく脳を圧迫している。
切迫した状態ではないが、重積痙攣が再発することも考えられる。

10月に続き2度目の再発で、こうして発作、抑制の繰り返しでいつかは体力がなくなる日がくるのか・・・・・・


希望と絶望が心の中で入り乱れる日々。
できるだけのことをしてやらなければとの思いの中で大きな壁が立ちはだかる。

これまで、私と息子たちのために苦労の連続で何一つ楽しい思いを体験させてこなかったことに申し訳ない気持ちがつのる。

勝って気ままに暮らしてきた私にとって妻の存在は、穏やかな湖のように自然であった。
自分を飾る必要もなく普通の会話をし普通の生活をしていた。
今となってはその時が一番幸せだった。 
幸せと感じるのは幸せな時にはなかなか感じる事が出来ない。
人の不幸を見て自分達が幸せだと思うのはあまり好ましいとは思わないが、今の自分にとって何が幸せなのかがやっとわかった。


幸せ 

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